人に関わる支援者として、影響力を高めたいすべての方に
2020年は、誰も予測できなかった新型コロナ感染症が拡大しました。コロナ禍のような、誰も経験したことのない不測の事態に対して、臨機応変な対応や迅速な判断が、これからの介護現場で益々求められることは間違いありません。先が見えない混沌とした今だからこそ、スタッフ自らが主体的にリーダーシップを発揮する『セルフリーダーシップ』が必要なのです。
従来の一人のリーダーだけに頼るのではなく、スタッフ自らが自分自身にリーダーシップを発揮していく。そのためには、スタッフ自らの役割やゴールや職責などを明確にしていく必要があります。
そして、介護職は年齢も経歴もバラバラの環境でチームワークを発揮しなければなりません。各々のスタッフがセルフリーダーシップを発揮していくことで、自ずとチームワークが形成されていきます。
コーチングを通じて、人が大きく変化する機会に何度も立ちあいました。私自身、文句ばかりのダメ社員から、2年連続業績トップで会社から表彰されるまでになりました。しかし、ダメ社員から業績トップの優秀な社員にはなれましたが、「今のままではダメだ」という不足感はなかなか拭えませんでした。
コーチングを学んでも、「できない自分」と向き合うことができずに、「まだまだ足りない」とスキル・テクニックを追い求めた結果、あらゆるジャンルのコーチングスクールに通いました。今では、スキル・テクニックだけを追い求めても、「今のままではダメだ」という不足感は埋まることはないと理解しています。
無意識的にしてしまう思考や感情・感覚で「自分らしさ」を抑えて生きている人が多いように感じます。
コーチングを通して、「自分らしさ」を探求していけたらと願っています。
レジリエンスは「回復力」「抵抗力」「復元力」「適応力」「耐久力」などと訳される心理学用語です。
変化のスピードが速い現代において、真面目で頑張り屋の人ほどストレスやプレッシャーを日々感じているはずです。上手くストレス発散できればいいのですが、忙しい毎日でストレスを発散する時間さえないと話される方が殆どです。そうすると、心がどんどん疲弊していき、いつしか心が折れてしまいます。ところが、同じようなことが起こっても、レジリエンスの高い人は落ち込み続けることがなく、しなやかに再起することができます。
レジリエンスが高い人は、ストレスの多い社会でも、ストレスに負けない強さを持ち、タフに仕事を続けていくことができるのです。
介護・医療職専門コーチング、レジリエンストレーニングは、長いあいだケアマネジャーとして介護現場で働いてきた経験とコーチングのスキルとを融合させた、私のオリジナル研修メニューです。
実は、私自身が絵に描いたような「ダメ社員」だったんです。
コーチングと出会い、を学ぶうちに自然に成績優秀社員になり、事業所を引っ張るリーダーになっていました。
そんな私自身の経験を活かした、実際の現場に則したコーチングスキル、レジリエンストレーニングの使い方をわかりやすくお伝えします。
弊社は、コーチングやNLP(神経言語プログラミング)、心理学がベースの研修カリキュラムを全国各地で開催させていただいています。
研修にご参加いただいた方から、「スタッフが変わる魔法はないんですか?」とご質問をお受けしたことがあります。「ダメなあの人が変わればいい!」という思いは、痛いほどわかります。ですが、あなたが何の関与もせずに職場の困ったスタッフが勝手にみるみる改善されていく魔法は残念ながらありません。
私がお伝えしたいのは、あなたが悪いから変わりましょうと言っているわけではなく、困ったスタッフとの関わり方やコミュニケーションを変えましょうということです。変わる=進化・成長と考えて下さい。
今いるスタッフにどう活躍してもらうのか、法人として何をしたらスタッフのモチベーションが保てるのか、先が見えない混沌とした今だからこそ求められる、主体性のあるスタッフを育成していくコーチングやレジリエンスが必要なのです。
変わらない人はいても、変われない人はいません。やらない人はいても、やれない人はいません。