若手・新入社員を指導・育成する先輩・上司の方々とお話をすると「新人が何を考えているのかわからない」というお声が圧倒的です。
先輩・上司は理解不能?今どきの若者にみられる特徴
若手・新入社員は、他者から自分はどう思われているのかを気にする余り、「間違えていたらどうしよう」「どう伝えたらいいんだろう」「出来ないヤツと思われたら…」と考え過ぎてしまい、結果「報連相」がスピーディーにおこなわれず、先輩・上司が気づいたときには大事になっていることも。
幼い頃から協調性を求められ、人よりも目立たないように皆と同じが善しとされた世代では、自己主張は避けて受動的になってしまう傾向があります。
新入社員のコミュニケーションは、対面よりもSNSを媒介とする方法が主流となっていることが影響しています。また、先輩・上司はコミュニケーションがとれていると思っていても、若手・新入社員は建前であることも。
手元に“答え”があった世代には「間違ってはいけない」という思い込みがあり、失敗(経験)を過度に恐れる傾向にあります。わからないことに対して「わかりません」と言えない若手が多いのも特徴です。
“答え”は外部(SNSや他者など)から得るものという思い込みがあり、自分で考えて自分の答えを出そうとは思えない、自分の答えに自信がないと訴える若手・新入社員は少なくありません。
経験学習スタイル ~失敗しないようするのではなく、失敗を糧に前に進めるようにするためには?~
落ち込みから立ち直って完了ではなく、落ち込みから再起したあと、如何に経験(失敗)から学べるかが自己成長の鍵となります。
失敗を振り返って、内面で起こっていることを見つめる。そして、失敗を学びに変えて、失敗を糧にした新たな試みを実践する。この経験が自分で考えて行動できる自己成長のサイクルになります。
レジリエンス タイプ診断 ~あなたの落ち込み方のタイプとは?~
若手・新入社員の個々の落ち込み方のタイプを診断します。落ち込み方のパターンや自分で自分をコントロールするセルフマネジメントを学びます。
若手・新入社員の個々のタイプに合わせた関わり方をすることで、経験(失敗)を出来事や他者や環境を言い訳にすることなく、自分で考え自分の答えを導きだすサイクルを身に付けることができます。失敗しないようするのではなく、失敗を糧に成長する”力”を身につけます。
こんな方にオススメです! |
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こんなことが学べます! |
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新型コロナ感染拡大では、誰もが経験したことのない『初めて』に対応せざるを得なくなりました。『初めて』のことを目の前にして、戸惑った方も多かったのではないでしょうか。
誰しも『初めて』のことには、多少なりとも緊張しますし、不安にもなります。
やる前から、
と自ら不安を増幅させてしまい、余計にガチガチに緊張してしまう人と、
とチャレンジを楽観的に捉えたり、たとえ失敗したとしても、次に繋げる柔軟な発想ができる人の違いは、どこにあるのでしょうか?
私がお伝えしている『レジリエンス(回復力、復元力、適応力など)』では、「大丈夫感覚」の違いだと考えます。
「大丈夫感覚」とは、どんな状況であっても「自分は大丈夫」「なんとかなる」と思える感覚のことです。この「大丈夫感覚」は、後天的な影響によって「不安」「憂鬱」「高揚」などの反応を無意識的に喚起させます。
あなたは、いかがでしょうか?
なにかあると不安にかられ、「悪くなったらどうしよう」「失敗したらどうしよう」「怒られたらどうしよう」と無意識的にネガティブな内的会話が繰り広げられ、余計に不安に陥ってしまう。不安になりたくてネガティブな内的会話をしてしまう人はいないはずです。逆に、不安を払拭したい思いが強いからこそ、ネガティブな内的会話が繰り返されているのです。結果、不安は払拭されず、余計に不安を増幅させてしまう。
過剰に不安に陥り緊張状態でいるということは、視野が狭くなり、自分の能力や可能性を発揮できません。
レジリエンスが高い人であれば、今のようなめまぐるしい変化にも柔軟に対応できるのです。
レジリエンスでは、どんな困難な状況であっても“しなやかに適応して生きる力”を身に付けます。
あなたの「大丈夫感覚」もレジリエンストレーニングによって強化できるのです。
逆境や困難が降りかかったとしても、落ち込まないようにするのはではなく、主体的に再起する“しなやかさ”を目指します。
若手社員の育成や指導について悩みをもつ組織は少なくありません。
このような特徴や気質をもっている若手・新入社員が多いのではないでしょうか。
若手・新入社員研修でグループワークでディスカッションをお願いすると、まだ時間があるのに話を終えて黙って座っているグループが、ここ数年で増えました。そのグループに話しかけると、ニコやかに「終わりました」と答えてくれます。そして、「どんな風にまとまったの?」と訊くと、メンバーのそれぞれが発言したから、これで良しと思って終了したと。
こちらが求めているディスカッションの成果・結果ではなく、グループで話して共有できたら目的達成できた。もしくは、誰かが目的達成してくれたらいいと他力本願になってしまっている。
そして、「わかりません」「知りません」「できません」と言えない若手・新入社員が増えました。これには、多くの方が頷いてくださるのではないしょうか。
デジタルネイティブ世代にとっては、「わからないことは検索すると見つかるもの」「正解は自分の外側にあるもの」という考えが一因になっていると考えられます。
昨今の変化の時代では、過去の経験ややり方は通用しません。上司や先輩社員が答えを持っていないケースが増えています。そうなると、ますます若手・新入社員は、「わからないことはやりたくない」となってしまいます。
社会では、具体的経験(失敗)を積んで、振り返り、学び、新たな試みを繰り返す、このループが成長のサイクルとなります。この成長サイクルを繰り返すことでその精度を高めていくことが「正解」のはずです。会社が求める若手・新入社員は、このサイクルを自分で回し、成長することです。そこにギャップが生じています。
「正解は外側(上司・先輩・会社)にある」新人にとって、「正解は内側にある」という捉え方は、大きなパラダイムシフトが必要ですし、そもそも、会社や上司の答えではなく、『自分の答え』があるという前提を理解できるかどうかで、その後の行動に大きく影響することは間違いありません。
そうは言っても、少しの失敗でも落ち込んでしまって、最近の新人はストレスに弱いと言われる方も多いと思います。
近年の親子関係や学校社会の変化によって、自分中心の環境が当たり前のまま社会人となってしまうことが一因となっています。自分中心の環境が当たり前とは、どんなことでも自分が影響していると考えてしまうのです。これがメンタル不調に大きく関わります。
たとえば、
といったように、直接関係していないことでも自分のせいだと自己否定を強めてしまいます。
職場で小さい失敗をした、上司から指導を受けた、先輩から指摘されたなど、上司や先輩社員の想定外なことで落ち込んでしまいます。そうなると、上司や先輩社員にとっては、気がつけば若手・新入社員のモチベーションが下がっていたり、メンタル的な問題を抱えている、なぜなのかの理由がわからず、腫れ物に触るように接してしまい、余計に問題をこじらせてしまいます。
もちろん、全ての若手・新入社員が該当するというわけではありません。しかし、メンタル的な問題を抱えやすい土壌を持っているのだとすれば、若手・新入社員の特徴に合わせた指導法が必要になります。
本セミナーが新入社員はもちろん、若手社員育成の一助となれば幸いです。