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  1. 三田村薫の「介護のアレコレ」ブログ
 

三田村薫の「介護のアレコレ」ブログ

2020/10/21
自分が嫌悪する相手とは?  

今朝のコーチングセッションで話された内容をクライアントさんにご承諾いただき、ご紹介します。

職場やプライベートでのあらゆる人間関係に悩まれている方にとっては、解決へのヒントとなるコーチングセッションでした。

 

クライアントさんは、今年の4月から、新規プロジェクトに携わりました。そのプロジェクトには、年齢も経歴もバラバラの人たちでチームが形成されていて、各自がご自身の職責からの言動が目立ち、チーム全体での視野がないように感じますと、配属された当初から話されていました。そして、今日のセッションでは、「今月から、自分がプロジェクトリーダーとなり、皆をまとめなくてはいけなくなりました。ですが、私が一番の新人で他の人たちは、職人肌で自己主張ばかりしてくるんです。なかでも、年齢が一番高い50代後半の人がチームの予算のことや、納期のことも考えずに、自分の言いたいことを言ってきて困っているんです」と話されました。

 

今日のセッションのゴールは、『自己主張ばかりでワガママを言ってくる人に対して、自分がどう関わっていけば改善されるのかを知りたい』ということからセッションが始まりました。

 

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コ:「○○さんにとってワガママとは?」

 

ク:「自分の意見を押し通してくる。他人の目線を理解していないことですね。もっと、広い視野でみて欲しいんですよ。チームとして良いのか、プロジェクトとして良いのかの視点が欠けているんですよ。でも、そのワガママな人とも仲は悪くないんでよ。普通に話ますし・・・・」

 

中略

 

コ:「その人と仲は悪くないと言われましてけど、その人の良いところは、どんなところですか?」

 

ク:「情熱があるところですね。自分の職責から、いろいろと言ってきてるのは、わかるんですけどね・・・」

 

コ:「なるほど、では悪いと感じるところは?」

 

ク:「ワガママですよね。自分のことだけ考えて、前に出すぎるところかな・・・」

 

中略

 

コ:「○○さんにとって、協調する。協同する。チームワーク。自分よりも他者を優先することが大切のように聞こえますが、いかがですか?」

 

ク:「はい。3人姉妹の長女だからかな・・・、ワガママは許されませんでしたから、妹たちを優先していましたよね。親からも「お姉ちゃんなんだから」と言われましたし・・・」

 

中略

 

コ:「その頃は、ワガママを言う妹さんには、どう接していたんですか?」

 

ク:「なぜ、そんなことを言うのかという話をしました。次女がそんな感じでした」

 

コ:「なるほど。姉妹仲は悪くなかったんですね」

 

ク:「はい。両親が共働きでしたから、姉妹で夕食を作って、食べて、何時にお風呂に入って、明日の準備などは、妹たちと話して決めていましたから」

 

コ:「しっかり者のお姉ちゃんですね」

 

ク:「そうですね。妹たちが自由な感じだったんで、自分がしっかり者というか、親の言いつけに頑なな感じでしたね」

 

コ:「妹さんがいたから、姉として得られたことや守られたことはありますか?」

 

ク:「そうですね・・・妹が思いつきで言うとか、そのときの気分で行動するとかなので、妹の言動に対して、「そうじゃなくて・・・」と助言や補足するということはしていましたね。そうすると、妹たちも納得するし、親からも褒められていた記憶が・・・、私は、自分から表現することが苦手で・・・」

 

コ:「妹さんの言動に対して、助言や補足をすることが、ご両親が求める姉らしくいられたという風に考えられませんか?」

 

ク:「そうですね。両親の求める姉らしいということに繋がりますし、自分が苦手なことを妹が担っていてくれていたのかも知れませんね」

 

コ:「同時に、妹さんのように自分を表現するということに憧れのような感情がありませんか?」

 

ク:「あります。いつも、妹ばかりいい思いをしてと思っていましたから・・・」

 

中略

 

コ:「では、ここまで話されて、職場のワガママな人のことを改めて考えると、どんな風に感じますか?」

 

ク:「ワガママを言う人がいるから、自分がなだめたり、助言したりする役割をやっていることに気づきました。姉の役割ですね。その役割を自分がやりたいんだなと思ったのと、幼い頃に妹たちばかりいい思いをしてと思っていた通り、自分もワガママを言いたいと思っていることに気づきました。ただ、ワガママな人だと嫌っていましたが、私が否定している願望を実現している人なんですね」

 

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ここまで話されて、今でも「妹ばかり」と拗ねている自分がいること。そして、拗ねている自分を姉らしくないと否定していたことに気づきましたと話されました。

 

今回、お話されたセッションテーマは、職場での人間関係でしたが、自分が反応する(嫌悪、否定、拒絶など)相手は、自分が抑圧している(否定している)ことを存分に表現している人だと理解すると、相手を変えようとするのではなく、本当に解決すべき課題が見えてくるはずです。



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