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  1. 三田村薫の「介護のアレコレ」ブログ
 

三田村薫の「介護のアレコレ」ブログ

2020/03/27
②「生き方を変える」とは何を変えること?  

前回の『①「生き方を変える」とは何を変えること?』では、

表面的な行動を変えることが「生き方を変える」という

ことにはならないとお伝えしました。

 

あなたが行動を起こすとき、その行動のベースとなっている

考え(思考)や感情・感覚にフォーカスして

心の仕組みを理解することが「生き方を変える」ことに

繋がるのではないかということでしたね。

 

では、「生き方を変える」ために

思考や感情・感覚をどう使っていけばいいのでしょうか?

 

まず、あなたの苦手な人を思い出してみてください。

 

相手のどんなところに反応するのでしょうか?

相手がどんなことをしたから嫌悪感が沸き起こったのでしょうか?

 

あなたが相手を嫌悪するときというのは、

あなたが大切にしている価値観を

否定されたときに嫌悪感を抱いたはずです。

 

例えば、「時間は守らなければならない!」と時間に対して

「〜ねばならない」という価値観を強く持っている人は、

少しでも遅刻してくる人に対して嫌悪感を抱くはずです。

 

また、ご自分が遅刻してしまったときには、自己嫌悪に陥り

「自分が許せない!」と過剰に自己否定してしまいます。

 

時間を守るということは社会人として

仕事をする上で当然もっていなければならない価値観ですね。

ですが、時間を守れなければならないという価値観を

過剰にもっていると時間を守らない人が目につくということになります。

 

私たちは自分が興味関心のあることにしか意識を向けられません。

 

例えば、ご家族に妊婦さんがいらっしゃる方や

ご自分が妊婦さんの場合は、街を歩いていても

他の妊婦さんを見かけることが多くなったり、

ベビーカーを見つける回数が増えたり、

世の中に妊婦さんや新生児が増えたような

気になったという経験をされたことがあるかも知れません。

また、メーカー勤務の方は、自社製品の広告や製品を

よく見つけてしまうといった経験があるはずです。

 

このように、

私たちは自分の興味関心のあることにしか意識を向けられないのです。

 

だとすると、あなたが「時間を守るべき!」という

価値観を大切にしているということは、

妊婦さんやメーカー勤務の方の例と同じように

時間にルーズな人が目につきやすいということになります。

 

時間にルーズな人が目につくということは、

あなたが嫌悪感を抱く時間が増えていくということに繋がります。

 

余談ですが、時間を守らなければならないという

価値観を強くもっている方の多くは、

無意識的に「自由奔放に振舞いたい!」といった

真逆の価値観を抱いていたりします。

 

すると、出かける時間を見間違ってしまい遅刻してしまう、

電車に乗り遅れる、出かける前にコーヒーをこぼしてしまう、

駅に向かう途中で忘れ物に気づき取りに帰って遅刻するなどの

アクシデントを無意識的に起こしてしまいます。

 

「自由奔放に振舞う」ことを

無意識的に現実化してしまうんですね。

 

すると、結果的に時間を守れない状況になってしまい、

遅刻をしてしまった自分のことを否定して自己嫌悪を繰り返し、

更に「時間は守らなければならない!」という価値観を強化します。

 

同時に無意識領域の「自由奔放に振舞いたい!」

という価値観も強化することになります。

 

この構造を理解しなければ、

「時間を守らなければならない!」という価値観と

「自由奔放に振舞いたい!」という価値観の

葛藤を繰り返すということになってしまいます。

 

価値観をもたない人なんていません。

 

価値観がなければ、時間を守るということや、

相手に対して心配りをする、相手に合わせるといった、

人とし大切な思いがもてずに社会に適応できない

傍若無人な人になってしまいます。

 

そう考えると、価値観というのは私たちが適切に生きていくために

自らを守るためにあるものという考え方ができます。

 

しかし、私たちを守ってくれる価値観も

過剰に重要視し続けて「〜ねばならない」

「〜すべき」となってしまっては生きにくくなって当然です。

 

あなたが大切にしている価値観は、どんなものがあるのでしょうか?

 

そして、その価値観をベースにどんな考えをもって

どんな行動に移しているのか?

 

続きは、次回お伝えしますね。


2020/03/25
①「生き方を変える」とは何を変えること?  

「生き方を変える」「人生から逃げない」「本当の自分を生きる」

これらのフレーズは、自己啓発系セミナーや書籍にも

頻繁に取り上げられるテーマのため、あなたも一度や二度

「そうだ!生き方を変えてみよう!」と決意されたことが

あるかも知れませんね。

 

私たちは、生き方を変えようとするとき、

「・・・は止めよう!」「・・・になろう!」「・・・しよう!」と

今現在の行動をまず変えようとします。

 

しかし、例えば「ダイエットをしよう!」と

一念発起して意気込んで食事制限してみたり、

トレーニングしてみたりするけれども、

最初の1週間は頑張って行動し続けたとしても

気がつけば「そんなこと言ってたっけ?」と決意したことも

スッカリ忘れて暴飲暴食に走ってしまった経験は、

あなたにも身に憶えがあるかも知れません。

 

一旦は、「こうしよう!」と決意したことが続かず

同じような状況になってしまうのは、なぜでしょうか?

 

そもそも、「生き方を変える」とは、何を変えることなのでしょうか?

 

表面的な行動を変えることが

「生き方を変える」ということにはならないはずです。

 

実は、「生き方を変える」とは、

あなたの行動のベースとなっている考え(思考)や

感情・感覚の使い方を変える必要があるのです。

 

そのためには、あなたが何らかの行動を起こすときの

ベースとなっている考え(思考)や感情・感覚は、

どうやって何を元に沸き起こるのか心の仕組みを

理解する必要があります。

 

あなたの内面で起こる感情・感覚、思考と

向き合っていく姿勢こそが「生き方を変える」

ことに繋がるのかも知れません。

 

では、「生き方を変える」ために

思考や感情・感覚をどう使っていけばいいのか?

 

続きは、次回お伝えしますね。


2020/03/21
嫌いな人は好きになりたい人?  

 

なぜ、人を嫌悪したときイヤ〜な気持ちになるのでしょうか?

 

『人を嫌うのに勇気が必要?』でも、お伝えしましたが、

相手を嫌悪したとき、「人を嫌ってはダメだ」

「人を嫌うなんて、なんて自分は小さい人間なんだ」

と自分を責めてしまう。

 

実は、心が繊細で真面目な人ほど、

人を嫌いになってしまった自分のことを否定する傾向にあります。

 

「相手と友好な関係を築きたい。でも、嫌いなんだよな……」

 

この葛藤が生じるのは、心の内に相反する想いがあるからだと考えると、

実は、心の深い部分では「相手のことを好きになりたい!」

という思いがあるのかも知れないということです。

 

なぜ、人を嫌いになると葛藤が生じるのかを

考えるとわかりやすいかも知れません。

 

葛藤があるということは、相反する思いがあるからであって、

ただ「嫌い」なだけでは葛藤は生じません。

 

例えば、食べ物の好き嫌いを思い出してください。

ニンジンが嫌いだと言って葛藤が生じるでしょうか?

「私は、なんでニンジンが嫌いなんだろう?」と思い悩まないはずです。

ただニンジンが嫌いなだけですね。

 

葛藤があるということは、嫌いな人を好きになりたいという

相反する思いがあるからと考える方が自然なのではないでしょうか。

でも、そう言われると

「絶対にない!好きになりたいなんで思っていない!」

と強く反応される方もいらっしゃると思います。

 

では、なぜ、嫌いな人がいるとイヤ〜な気持ちになるのでしょうか?

 

「あの人が嫌味な言い方をするから……」

「上司が意地悪をしてくるから……」

と具体的に相手にイヤなことを言われた

意地悪をされたからイヤ〜な気持ちになったと

思われる方が大半かも知れませんが

「相手は自分の鏡」という考え方があります。

 

例えば、同じ桜を見ても

「春だなぁ〜何だか、ワクワクする」と感じる人もいれば、

「桜って儚いよなぁ」と物悲しくなる人もいます。

同じものを見ても感じ方は、人それぞれです。

自分の内面が外界を通して触発されて表現される。

これが投影で鏡の法則でもあります。

 

相手や身の周りの環境は、自分の心を写すものと考えると、

相手に対して思っていること、言っていること、していることは、

実は自分の内面にあるもの。

 

もっというと、相手に対して抱いている思いや言っていることは、

自分に対して自分が思っていること、

自分に対して言っている注意喚起なのかもと考えると恐くなりますね。

 

なぜ、自分はそう感じて、そう見えるのだろう?と考えると、

いつもと違う世界が広がるのかも知れませんね。

 

相手に対して反応(嫌悪)したとき、

自分の内面と勇気をもって向き合った時に、

いろんな貴重なものを見つける事ができるはずです。


2020/03/20

今回の新型コロナウィスルの感染拡大で予期せぬ出来事や

不測の事態に見舞われた方も多いと思います。

 

不測の事態に遭遇した場合、急きょ予定変更や急な対応を迫られ、

「今回は、タイミングが良かった」と安堵した方も、

「今回は、タイミングが悪かったな」とガッカリされた方も

いらっしゃるかも知れません。

 

今回は、タイミングの良さ(運の良さ)、

タイミング悪さ(運の悪さ)について考えていきたいと思います。

 

 

あなたは運が良い方ですか?運が悪い方ですか?

と伺ったときの回答で、あなたの物事の捉え方がわかります。

 

どういうことかと言いますと、

 

例えば、待ち合わせの時間ギリギリとなってしまい、

急いでホームまで走ったはいいけど、

目の前で電車のドアが閉まってしまい乗れなかった。

「ヒールで走ったのに……」と無駄な体力をつかってしまったと

ガッカリしつつも乗り継ぎアプリで調べたら、

1本後の電車でもギリギリ間に合うことが判明した。

 

というシュチュエーションになった場合、

この出来事をどんな風に捉えるのか?なのです。

 

ある人は、「目の前でドアが閉まるなんて恥ずかしい思いまでしたのに

1本後の電車でも間に合うんだったら、別に走らなくても良かったじゃん。

本とタイミング悪いよな〜」と捉える人もいれば、

ある人は、「久しぶりに走ったら、体力の衰え感じたわ。

こりゃジム通いを再開しなきゃ!ジムを再開するキッカケになったわ。

それに、1本後の電車で間に合うんだったら、

待ち合わせにも間に合うし、良かった〜!」と捉えるかの違いです。

 

実は、タイミング(運)の良い・悪いは、

目の前の出来事が同じでも捉え方が違うだけなのです。

 

「私は、運が悪い!」と思い込んでいるか、

「私は、運が良い!」と思い込んでいるかの違いだけです。

 

では、なぜ同じ出来事でもネガティブに捉えてしまうのかと

言うと色々と考えられますが、1つは「自分はタイミングが悪いんだ!」

「運が悪いんだ!」「間が悪いんだ!」とネガティブに捉えることで

先にガッカリしておいて、期待したことが実現されなかった場合の

ガッカリ度を軽減させるという保険をかけていると考えられます。

 

最初から、「自分は、タイミング(運)が悪いんだ!」

と思っていた方が心の安心・安全が保たれるわけですね。

 

物事をネガティブに捉えるということは、

リスク回避や計画を練る上で必要なことです。

ですが、過剰にネガティブに捉えてしまっては、

あなたの未来のために「人生をどう生きていきたいのか?」

という建設的な考えを巡らせる隙間がなくなってしまいます。

 

まずは、自分の思い通りの結果にならなかったとしても、

今回は期待と違っただけと捉えることです。

 

これは、気づけば無意識的にネガティブに捉えてしまったとしても、

気づいた時点で意識的にポジティブに捉え直すことはできるはずです。

意識的にイメージをポジティブに上書き保存してください。

 

なぜなら、脳はイメージと現実の区別がつかないからです。

ポジティブイメージを上書き保存することを繰り返しているうちに、

「運が良い」という現実が引き寄せられるかも知れません。

 

あなたは、人生をどう生きたいですか?


2020/03/19

 

コーチングセッションでクライアントさんと話していると、

「上司のことが苦手で……」、「同僚の嫌味なところが嫌いで……」と苦手な人、

嫌いな人のことを課題として挙がられる方が多くいます。

 

社会人の悩みのトップが「人間関係」という現代社会では、

苦手な人がいない人(苦手な人がいないと思い込んでいる人)

の方が稀なのかも知れません。

 

利害関係のある上司に対して苦手意識がある場合、

弊害となることが多いと考えると、「どうにかしたい」と考えるのも当然ですね。

 

あなたは、人を嫌悪するという感情を抱いてしまったとき、

「人を嫌ってはいけない」と自分の感情を否定して、

相手を好きになる努力をしたことはありませんか?
または、「人を嫌う自分なんて最低だ」と自分を責めたりしませんか?

 

実は、心が繊細で真面目な人ほど、

人を嫌いになってしまった自分のことを否定する傾向にあります。

 

そして、「本当は、この人はいい人なんだ!」、「嫌いになる自分が悪いんだ!」

と本来の自分の感情を抑圧して自分の感情に嘘をつきます。

 

確かに相手の良いところを見つけようとすることは素晴らしいことです。

私の研修でも相手の良い面を見るようにしましょうとお伝えします。

それは、人間には良い面も悪い面も存在するからです。

 

ですが、「嫌い」という感情を否定して

「無理やり好きになろう」というのとは話が違います。

 

本当の自分の感情に嘘をつき続けることは、

心に負担をかけることになります。

 

そして、自分の本音に嘘をつき続けると

次第に自分の本音がわからなくなってしまいます。

 

「嫌い」という、一見ネガティブな感情でも

「あるがまま」受け入れることをお薦めします。

 

「あっ!この人のこと嫌いだな」、「今、上司のこと苦手に感じているな」と

自分の内面でおこっている感情を受け入れるのです。

既にある感情ですから、ただ「今は、そうなんだな」と受け入れて認めるのです。

 

「人を嫌う」という感情を受け入れるには、勇気がいるかも知れません。

なかには、「人を嫌うのに勇気なんて必要なの?」と思う人もいるかもしれませんが、

「人を嫌ってはいけない」という思い込みがある人にとっては、

誰かを嫌うことは勇気が必要なのです。

 

何故なら、自分自身が人から嫌われることを全否定しているからです。

大げさな表現かも知れませんが、100人いたら100人に好かれないと

ダメだと思い込んでいる人も多いはずです。


「人から嫌われてはダメだ」、「人を嫌いになってはいけない」

という思い込みを手放してみてください。

 

人の良い面を発見しようとすることは素晴らしいことです。

ただ自分の「人を嫌う感情」まで嘘をつくことはありません。

 

「人を嫌う感情」を大事にするのは自分のためでもあり、

良い人間関係を築いていくために必要なことなのではないでしょうか。

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