レジリエンスは「回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」などと訳される心理学用語です。
私が、レジリエンスを学び出した頃は、書店にも「レジリエンス」という
タイトルがつく本は数える程でした。でも、ここ数年間で大型書店では
「レジリエンスコーナー」ができるほどレジリエンス関連本が増えました。
落ち込んだまま抜け出せない人が多いということなのかも知れませんね。
まず、あなたのレジリエンス度をチェックしてみてください。
以下の項目で当てはまると思ったところにチェックを入れて、
チェックの数でレジリエンス度を診断していきます。
□大勢の人の前でも緊張しない方だと思う
□新しいこと、新しい土地に行くことが好きだ
□好奇心が強いほうだと思う
□自分は社会に貢献していると思う
□新しい環境にはすぐに馴染んでしまうほうだ
□人とは知り合ってすぐに友達になれる
□自分の思いや考えをすぐに人に伝えることができる
□理不尽なことがあっても引きずらない
□趣味といえるものが3つ以上ある
□簡単に物事を諦めないタイプだ
□いろいろなことにチャレンジするのが好きだ
□自分は幸せだと思う
□何でも相談できる友人や家族がいる
□気持ちの切り替えが早い方だ
□自分の将来のことを考えるとワクワクする
いかがでしたか?
チェックした数が12個〜15個に当てはまった人はレジリエンス度が高い人、
8個〜11個に当てはまった人は普通、7個以下はレジリエンス度が低い人です。
診断結果が低くても心配いりません。
「レジリエンス」は先天的なものではなく、誰にでも、いつからでも鍛えることができます。
あなたは、ちょっとしたことで落ち込みやすく、いつも悩みをかかえていて落ち込んでしまう
自分がイヤになっていたり、いつも明るく振る舞っているあの人みたいになりたいと憧れている
人がいたり、「何で私ばかり、こんな目にあうの!」と嘆いているかも知れません。
また、こんな人もいるかも知れません。「私はちょっとやそっとのことじゃヘコタレないから大丈夫」
そして周囲からも、「あなたは強いから大丈夫よ」とよく言われる。
レジリエンスの観点から考えると、「自分は強いから大丈夫」と自分を鼓舞して、
日々のストレスや疲労を蓄積してしまっている人こそ要注意です。
「自分は強い」と思っているということは、「自分はストレスに強い」と思い込んでいたり、
または、「自分はストレスを感じないタイプ」とストレスや疲労感に対して麻痺している
ケースが多くあります。
介護の状況においても、本来であれば対処できるようなことでも、
「疲労」や「ストレス」が蓄積されていると上手く対応できず、
それがキッカケで更にストレスが重なってしまいます。
すると、トラブルが増え、いつものその人らしさが失われていきます。
その結果として、心が折れてしまいます。
次回は、レジリエンスを鍛えるメソッドをご紹介しますね。