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悩みがなさそうでいいよね

2022/02/14

「悩みがなさそうでいいよね」

 

今まで、友人や知人から何度も言われてきた言葉です。

 

そのたびに、「あるわ!」と突っ込んできました。

 

深刻度合は違っても、実際に誰にでも“悩み”はあります。

 

私にも、一応あります。

 

ですが、悩み方は人それぞれ違うのではないかと思うのです。

 

どのような状態のことを“悩んでいる”と捉えているのかは、人それぞれ違うのではないかと。

 

おそらく、多くの人の悩んでいる状態とは、「ああでもない」「こうでもない」とあれこれと考えている状態のことを「悩み」だと認識しているのではないでしょうか。

 

実際、私もそう思っていました。

 

私も何か悩みがあるときは、「ああでもない」「こうでもない」とあれこれと考えていると思い込んでいたのです。

 

しかし、友人が「悩みを考えているうちに悩みがどんどん大きくなる」と言っていたのを聞いて初めて気づいたのです。

 

私が悩んでいるときは、ネガティブな感情・感覚に覆われているだけで、あれこれと考えてはいないのです。

 

「ああでもない」「こうでもない」とあれこれと思考が働いている状態を悩んでいるというのであれば、友人や知人が言うように、私は悩んでいないことになります。

 

イヤ~な感情・感覚で項垂れているけど、そこに思考はありません。

 

なので、よく心理療法にある自分の悩みを書き出してみるということをすると、悩むに至った体験は書けても、今考えていることをアウトプットしようとすると書けないのです。

 

そもそも、人は悩みがあるとき、「どうしたらいいのか?」という対処法や解決策を知りたいというのが「悩み」の共通点です。

 

対処法や解決策がわからず、今の憂鬱な状態が永遠に続くのではないかと不安で心配で辛いから、あれこれと同じ考えが堂々巡りをしてしまう。

 

悩みの対処法や解決策がわかれば、悩み度合が軽減されたり、また対処法や解決策がわかるだけで、悩みが解決されることもあるはずです。

 

悩み方が人それぞれなのであれば、対処法も解決策もさまざまなはず。

 

私の悩み方が、マイノリティなのは理解していますし、マイノリティの方が好みですので至って構いません。

 

ですが、悩みは考えるものと当然のようになってしまうと、私のような悩み方をしている人は、悩み(思考)を頑張ってしてしまう人が多いようにも感じています。

 

もともと、体感覚優位なのに「悩まなけば!」と思考優位になってしまった人が多いのではないか。

 

そうすると、生真面目が故に自ら堂々巡りを頑張ってしまう。

 

頑張って悩んでしまうのです。

 

と言っても、同じ考えを堂々巡りすることが、当然の悩み方となってから何十年も経ってしまうと、自動的に思考させられるようになっている人がほとんどです。

 

悩んだとき、あれこれと思考に意識を向けるのではなく、感情・感覚に意識を向けてみることが「悩み」の対処法や解決策になることもあるのではないかと。

 

正しい・間違っているではなく、悩みが堂々巡りをしてしまうのであれば、いつもと違った対処法を試してみるのも一つの対処法なのではないでしょうか。


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