事例『ご利用者が喜んいるからと過剰介護でチームケアを乱さすAさん』
スタッフのAさんは、52歳で介護福祉士の資格をもっています。介護職としての経験は、1年前から当該デイサービスでパート勤務している他は、介護老人保健施設で3年間の経験があります。介護技術面では問題はないのですが、スタッフのAさんは、ついつい介護計画以上に手を出してしまう傾向にあります。特に食事や入浴介助など、ほかのスタッフが見ていないところで、すぐに介助してしまうので、ご利用者の中には、「親切に食事や入浴の世話をしてくれるのはAさんだけだ」と言われるようになり、Aさん以外のスタッフが担当することを拒む方も出てきて、他のスタッフに対しての信頼が失墜しています。他のスタッフからは、「Aさんが、過剰サービスをするから、やらない私たちが悪者になってしまうじゃないですか」「介護計画以外のことをしているAさんを注意してください」とスタッフ同士の仲もギクシャクしている状況です。ユニットリーダーのUさんは、この状況を何とか改善したいと思っているのですが、Aさんに注意して辞められたら困ると思うとなかなか言い出しにくく、Aさんの過剰サービスを目撃しても見て見ぬふりをしていました。そうすると、他のスタッフからは「正しいことをしている私たちが悪者になるなんて耐えられません」と不満の声があがり、他のスタッフが「辞める」と言い出しました。
「ご利用者は喜んでくれていますから!」の殺し文句で過剰サービスをしてしまう、チームケアを乱さすスタッフには、どう対処すればいいのでしょうか?解決策と困ったスタッフへの対処法をお伝えしています!