“介護現場のスタッフは、管理者やリーダーになりたがらない”というのが定説になっています。
なぜ、管理者やリーダーになりたがらないのかと言うと、『人に嫌われたくない』『責任を背負いたくない』『煩雑な仕事を増やしたくない』という思いから、スタッフに指示を出す、指導するといったことをやりたくない、『今のままでいい』となってしまうようです。
このような考えになってしまうのも、そもそも管理者やリーダーの役割は、スタッフに指示や指導をしなければいけないと思っているからではないでしょうか。
本来、管理者やリーダーは、スタッフを管理するのではなく、導く・リードする存在のはずです。人は、管理したい人もいなければ、管理されたい人もいません。
管理者やリーダーがやるべきことは、現場のスタッフたちに方向性(目的やビジョン)を示すことです。そのためには、介護リーダーは“バランス感覚”が大切なのです。
“組織の目的と個人の目的”、“スタッフ育成のスキル・テクニックとリーダーのあり方”、“営業利益と福祉の精神”…etc 組織改革には、相反する理論や概念のバランス感覚を養うことこそ、今求められるリーダーシップです。
現場でよく見受けられる困ったスタッフの心理を理解することは、介護リーダーに必要なBeing(思い・影響力・あり方)です。そして、困ったスタッフの心理を理解した上で具体的にどのように対応するのか?のDoing(知識・スキル)をお伝えします。
【介護現場あるある事例20選】
Q1.「ご利用者は喜んでくれるから」とケアプランから逸脱したサービス提供してしまうスタッフには、どう指導したらいいのでしょうか?
Q2.自分の好きなスタッフとだけシフトに入りたがる好き嫌いの激しいスタッフがいます。どうしたら、チームワークよくできますか?
Q3.パートスタッフとうまくやっていくには、どうしたらよいでしょうか?
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Q16.業務のことで注意や指導をすると、「それ、パワハラですよね」と反論してくるスタッフがいます。そのスタッフだけを特別扱いもできずに困っています。どう対処したらいいのでしょうか?
Q17.スタッフに仕事を頼みたいけどイヤな顔されたら…と思うと頼めません。スタッフに仕事を頼むときの良い伝え方はありますか?
Q18.「報連相をしっかりするように!」とスタッフには再三言っているんですが、スタッフ間での行き違いが絶えません。そうしたらいいのでしょうか?
Q19.「自己評価シート」をスタッフに書いてもらっていますが、項目を埋めるだけで気持ちが入っていないように思います。どう指導したらいいのでしょうか?