事例『仕事を覚えられずミスを繰り返してしまうスタッフへの対応』
デイサービスセンターでリーダーを務めるHさんは、今年入職してきたRさんに困っていました。Rさんは、1年ほどドライバーとしてのパート勤務から、常勤スタッフになりました。Rさんは、コミュニケーションや介護技術的には問題はないのですが、介護計画書や介護記録といった事務作業やシステム入力が苦手でご利用者の名前を間違って介護記録を入力したり、ご利用者のファイルを片付けるときにも間違った棚に戻してしまい、ファイルを事務所にいるスタッフ総出で探すといったことがありました。掃除道具なども、Rさんが使うと必ずといっていいほど、元の場所に戻していないと他スタッフからもRさんに対して苦情が出ていました。そんなある日、ご家族から「今日、着ていった母のカーディガンがないんですけど、あれは亡くなった父からのプレゼントで大切な物なんです。どうしてくれるんですか!」と涙声で連絡がありました。Rさんに尋ねると、「お帰りになられる際に荷物に入れました」と言うのです。スタッフ全員でセンター内を探してもカーディガンは見つからず、ご家族へは謝罪するしかありませんでした。1週間後、他ご利用者の荷物に入っていたことがわかり、カーディガンをお返しすることはできましたが、このことがキッカケでセンターへの信頼を失い、ご利用中止させることになりました。それ以来、リーダーであるHさんは、Rさんに再三、「どこに整理したのかメモをとって」と注意したり、Rさんが掃除しているのを見かけると「元に戻してね」と声をかけるのですが、一向に改善される様子がありません。
同じことを教えても人によって、「理解している」「理解していない」が、何故生れるのか?このスタッフは、1回で覚えてくれるけど、あのスタッフは何回言っても覚えてくれないが、何故おこるのか?解決策と困ったスタッフへの対処法をお伝えしています!