【事例】『 失敗を隠そうとするスタッフへの対応 』〜汚れた床を目の前に「床掃除やりました」みえみえの嘘をつくスタッフ
認知症型デイサービスで働く介護福祉士のSさんは、自分の失敗を隠そうと嘘をついたり、自分の失敗を他のスタッフのせいにします。そのため、他のスタッフもSさんのことを毛嫌いし、チームケアどころではなくなっています。管理者であるYさんは、Sさんの嘘に対して、証拠があるわけでもないので、「Sさん嘘ついているでしょう!」とも言えず、Yさんは指導に困っています。ある日の朝礼でスタッフ同士が一日の業務内容を確認し、午前中にSさんが1階のフロアーの拭き掃除を行うことになりました。午後になって1階フロアーが掃除されている様子がなく、角には埃もたまり、床も汚れたままになっているのを介護リーダーが見て、Sさんに「床掃除やったの?」と問いただしたところ、汚れた床を目の前に「やりました。さっきはキレイになってたんですけど、誰かが汚したんですかね〜」と言うのです。明らかに汚れは今できたものではなく時間が経っているものです。「埃もたまっているし、掃除をやり直して下さい」と言うと、「スミマセン。目が悪いので埃が見えていませんでした」と、みえみえの嘘をつきます。
あなたからすると、みえみえの嘘でも、本人は嘘ではありませんといった態度の場合、「あなたは嘘をついているでしょう!」と指摘しても問題は解決しません。スタッフを指導するときのポイントは、なんと言っても感情的にならないことです。解決策と困ったスタッフへの対処法をお伝えしています!