先が見えない混沌とした今だからこそ、 “しなやかに適応するレジリエンス”がスタッフ育成に求められています。レジリエンスは、どんな状況であっても「大丈夫なんとかなる!」と思える「大丈夫感覚」を身に付けることで、落ち込んで混乱した状態から早い段階で未来に向けて建設的な考えができるようになることを目指すものです。レジリエンス思考を身に付けるためにおさえておきたいポイントは、「①知る」「②許す」「③信頼する」の3つです。
まずは、人が落ち込んでしまう構造を「知る」必要があります。なぜなら、当たり前ですが理解できていないことは対処できないからです。落ち込む構造を理解して初めて対処できます。理解できていない状態では対処しようという思いにもなりませんし、対処できるとも思いもしないはずです。
身の周りでおこる出来事は変えられません。ですが、捉え方(意味づけ)は変えられることができます。そのために、自分がどんなフィルター(価値観・イメージ)でどう捉えているのかを知ることから始めてください。
今後しばらくは、新型コロナウィルスと共存していく生活が続くと予測されます。コロナ禍のように、誰も経験したことのない不測の事態に対して、迅速な判断や柔軟な発想が必要とするときこそ、しなやかに再起するレジリエンスが必要なのです。
4〜6月号とレジリエンス思考を身に付けるためのポイントをお伝えしています。手に取っていただけると幸いです。