介護現場では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によって、デイサービスなど「通所介護」や「訪問介護」を中心に感染リスクを恐れ利用控えがおこっています。また、今後も「3密(密閉、密集、密接)を避けること」が暫く続くことが推察できますが、生活の場である介護現場では介助や支援を提供するため、「3密(密閉、密集、密接)を避けること」を厳守することに大変苦労されています。今回のコロナ禍のような、誰も経験したことのない不測の事態に対して、臨機応変な対応や迅速な判断が、これからの介護リーダーに益々求められる資質であることは間違いありません。
今、介護リーダーに求められる「ネゴシエーションスキル」は、上司部下の関係だけではなく、ご利用者、ご家族、他事業者、ケマネジャーに対しても有効なスキルです。ネゴシエーションスキルがないから、無理難題を一手に引き受けてしまい、疲弊してしまい離職に繋がっているのです。また、そんな疲弊している介護リーダーを見て「介護リーダーになりたい!」とは思いません。現場のスタッフが職場で将来的なビジョンが描けないということは、モチベーション維持や向上は図れません。ネゴシエーションスキルは、自己主張することが目的ではありません。相手を説得して優位な立場を獲得するものではなく、お互いの納得感を高めるための技術と言えます。
介護リーダーに求められる信頼関係を築くネゴシエーションスキル
YKC医業経営情報7月号、8月号に掲載されます。